2017年10月31日火曜日

桐嶋ノドカ小林武史ryo第1弾作品MV公開テクノロジー駆使アイデア満載 - エキサイトニュース

 シンガー・ソングライター桐嶋ノドカの1stシングルで、音楽プロデューサー・小林武史氏とコンポーザー・ryo(supercell)のWプロデュース作品「言葉にしたくてできない言葉を」(11月22日発売)のミュージックビデオ(MV)が公開された。

 MVのコンセプトはテクノロジーと人間の融合。プロジェクタを5台連動させ、スタジオ内の白壁3面と床に対し、計4面のプロジェクションマッピングを行って撮影。桐嶋の動作にあわせて光が広がったり、ソファーから飛び降りる動きとシンクロして海の中に潜ったように見せるなど、不思議な空間が演出されている。

 監督は、米津玄師の仮想空間を用いたティザー動画や、上坂すみれのタップ&スワイプで早着替えするインタラクティブ縦型MVなどのテクニカル部分を手がけた天野清之氏が担当した。

 桐嶋は「あれこれ思い悩む心の中に広がる世界を、真っさらなセットにプロジェクションすることで表現しています」と説明。「テクノロジーを駆使したアイデア満載の天野さんとの制作はとても刺激的で、完成を私自身も心待ちにしていました。空想と現実を行ったり来たりできるこのわくわくが、皆さんにも伝わりますように!」とメッセージを送る。

 「言葉にしたくてできない言葉を」は、11月から順次公開される映画『爪先の宇宙』の主題歌。桐嶋は主人公・吉河亜紀役として主演を務める。

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ドイツの若手監督ブームを後押しテクノロジー化の波が止まらない - footballista

ドイツで起こっている若手監督たちの台頭は、急激に進歩するテクノロジーの存在を抜きには語れない。今はまだドイツ国内でも“旧世代”からの反発が根強くあるようだが、デジタルネイティブ世代である彼ら“ラップトップ監督”の活躍がサッカーとテクノロジーとの繋がりを深め、サッカーの進歩をさらに加速させていくに違いない。


文 鈴木達朗


 2015年9月、バイエルンの元人気選手で現在もドイツ国営第一放送局『ARD』のコメンテーターとして抜群の知名度を誇るメーメット・ショルの批判的なコメントが波紋を呼んだ。自身を「情熱的な監督」と評するショルは、その対極としてドイツサッカー連盟(DFB)のライセンス試験のための研修の際に、常にノートパソコンを携帯し、優秀な成績で卒業する優等生のような無名の若い指導者たちを指し、「戦術を何よりも重要視する輩、そいつらが“ラップトップ監督”なんだ」と挑発的に発言したのだ。確かに、ペップ・グアルディオラがドイツに到来して以来、ドイツ国内でも本格的に「戦術」や「コンセプト」、「マッチプラン」といった言葉が一般のメディアにも躍るようになり、それが流行のようになっていたことは事実である。とはいえ、例えば今季シャルケの監督に就任したドメニコ・テデスコのように、一般人として大学を卒業するような現在の30歳前後の人々にとって、学習の場でノートパソコンを携帯するのは、むしろ当然なことであろう。

台頭する“ラップトップ監督”を批判したメーメット・ショル


「言葉」よりも「映像」


 現在のサッカーにおいて、もはやコンピューターやテクノロジーは欠かせない。脈拍、走行距離の観測、乳酸値の計測まで、細分化すればキリがないが、何よりもゲーム分析や戦術分析の領域では、コンピューターがなければ何も始まらない。ホッフェンハイムのようにドローンを飛ばしたり、大型スクリーンを設置したりするような実験パフォーマンスは別にしても、アマチュアレベルでさえその存在は不可欠だ。とりわけ、「視覚化」の領域において、映像処理の技術がもはや指導者の現場で必要不可欠なインフラになっている。百聞は一見にしかず。時間をかけて説明するぐらいなら、その意図を解説する試合中の映像を見せた方が圧倒的に効率的だからだ。

 ホッフェンハイムの分析担当官であるベンヤミン・グリュックは、クラブのホームページの中で「選手に見せる映像は多過ぎてもいけない。重要な部分だけを短く、印象強く見せなければなりません。本当に重要なシーンだけに絞らないといけないのです」と明かしている。監督の考えに沿って、次の試合に向けて行われる週のトレーニングに必要な映像をピンポイントで作るセンスが問われるということである。さらに、今ではブンデスリーガの公式戦におけるハーフタイム中の指示にも、試合中に編集した映像が使われている。前半の2、3の重要なシーンを選び出し、改善点やマッチプランとは完全に食い違っている部分を指摘するのだ。前半終了の笛が鳴ると同時にロッカールームに向かい、ナーゲルスマン監督に選んだシーンを見せ、どの映像を選手に見せるのか、最終的には監督が決定を下すという。「映像を見せて主に話す内容は、本来なら使うべきスペースがどこに空いているのかや、いかに相手の守備を突破するのかという部分」と同氏は言う。時間が限られた状況の中で、監督が求めるピンポイントの映像を抜き出し、編集する技術が必要になるわけだ。

タブレットを見ながら選手に指示を与えるコーチ。こんな光景が当たり前となるのも、そう遠くはなさそうだ

 一方で、ドイツの戦術解説サイト『シュピールフェアラーゲルング』を立ち上げた一人であり、現在は心理学を学ぶ学生でありながらレッドブル・ザルツブルクのアシスタントコーチを務めるレネ・マリッチは、自身の著書の中で視覚化についてこう書いている。

 「視覚化を使えば使うほど、トレーニングはますます高い効果を発揮するようになる。トレーニングの最中にプレーを止めるのは、その特定の状況をしっかりと視覚を通じて認識させるためだ。イメージを実行に移せるようにするためには、視覚化と実行を交互に行うことで効率的なトレーニングとなる」

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選手の周辺視野を鍛えることを目的に開発されたトレーニング装置「ヘリックス」の紹介動画

 彼の上司でもある「ラングニックの片腕」ヘルムート・グロースは「科学的な証明」を重視しているが、学生でもあるマリッチの著作は実に学術的なスタイルとなっている。

 「テクノロジー」とは端末機器を指すのみならず、実用可能な「ツール」を製造するための科学でもある。戦術の領域において、グロースは「5秒ルール」や「ハイプレスからのカウンターまでの10秒ルール」の有効性を証明することでツールとして実用化し、マリッチはトレーニングや戦術における効果的なツールを心理学やスポーツ科学の学術的な領域から実用可能な理論を体系化し、ツール化している。その意味で、様々な方法で理論を実験し、証明することでツールとして実践しているレッドブル・グループは、フィジカル的にも理論的にもハイテクノロジー化の最先端を行っていると言える。

 また、ブラジルW杯制覇時にスポットライトを浴びたドイツ代表の最先端テクノロジーはますます発展を遂げている。コンフェデレーションズカップの際、『シュポルト・ビルト』誌が紹介していたのが「ヨギ・アプリ」と呼ばれるドイツ代表チーム内で使われるアプリ。レーブ監督自らがスタートアップ企業にプログラミングの設計を依頼し、チームに導入したアプリだ。このアプリは『LINE』のようにスタッフや選手が直接コンタクトを取れるだけでなく、分析担当やコーチ陣らテクニカルスタッフが作成した、詳細な対戦相手の分析映像をいつでも再生することができる。これにより、選手たちは自身のスケジュールの確認や試合前のチームミーティングで対戦相手について話される内容をそれぞれ自分のペースで予習・確認ができるようになった。

 先述の視覚化を自身のスマートフォンを通じて行うと同時に、長期の滞在の際に発生するミーティングの繰り返しによるストレスを最小限に抑えながら、その効果を最大限に生かせるように工夫したのだ。現代の若手選手の問題点として挙げられるスマートフォンの使用を、むしろ武器にしようというアイディアや柔軟な発想は、レーブという監督が変化の激しい現代サッカーで結果を出し続けられる理由の一つであることは疑いようがない。

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ドイツ代表のテクノロジー活用を紹介した動画


「人間」が必要な領域は?


 「どんなにライセンスや知識があっても、選手たちに伝わらなければ、何の意味もない」と昔気質の指導者はいまだに口をそろえて言う。先のショルのように、肝心なのは人間同士の交流であり、ハートであり、情熱だと。だが、それは間違いなく欺瞞(ぎまん)だ。現代のトップレベルの監督たちは、現代の選手たちが圧倒的に知識を蓄えており、指導の良し悪しに対して批評的な感覚を備えていることを良く知っている。「理に適っている」と判断すれば選手はキャリアの有無にかかわらず監督に従い、そう感じなければ離れていく。「戦術ブロガー」と呼ばれていたマリッチは、マインツ時代のトゥヘルやロジャー・シュミットと共同作業をし、その活躍が認められてレッドブル・ザルツブルクユースのアシスタントコーチに抜擢された。そして、UEFAユースリーグで優勝した実績を評価され、今ではプロの舞台で活動している。そういう時代に情熱があるのなら、できる限り最先端のテクノロジーを駆使する方が理性的だろう。

 ただ、一つだけ昔から変わらず重要なものがあるとすれば、それは監督とスタッフの良好な関係である。ホッフェンハイムのグリュックは、ナーゲルスマン監督との関係を「親密で良い友好関係」だと認めている。分析官や分析を担当するコーチは、監督が試合を見る基準で分析しなければならない。この共通認識がなければ、テクノロジーも使いものにならないのだ。そのためには、互いに長い時間をともに過ごし、ストレスなく話し合える必要がある。こうしたパートナーとの出会いが成功の鍵となるということはつまり、しっかりとしたコミュニケーション能力が不可欠ということである。どこまでテクノロジーが進んでも、その点においては人間的な部分が残り続けるのだろう。


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インタビュー ロジャー・シュミット『私たちは狩りに出る』

Photos: Bongarts/Getty Images, Getty Images

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シェアリングテクノロジーAI人工知能を活用したコールセンターを開発している6CNSへの出資を開始 - PR TIMES (プレスリリース)


■出資の趣旨
 様々な分野でAI化が進む中、当社の展開するWEBマーケティングサービスに欠かせないコールセンターについても、近い将来AI化が進んでいくと考えられるため、国内最高峰技術を駆使し、AIを活用したコールセンターの開発や革新的なサービスを提供している6CNSへ出資することとなりました。
 AIを活用したコールセンター開発にあたり、当社が蓄積しているビッグデータを学習させることで、開発のスピードアップを図り、AIコールセンターが実現した際の大幅なコスト削減に繋げられると考えています。

■出資先企業の概要
会社名:株式会社6CNS
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木5-9-20 六本木イグノポール3F
代表者:平嶋 哲也
設 立:2017年6月2日
資本金:1,000千円

■出資合計額
出資合計額:10,000,000円
今回の出資による当社の株式保有率は、4.76%となる見込みです。

■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-23-20 HF桜通ビルディング2F
代表取締役CEO :引字 圭祐(ひきじ けいすけ)
設  立 :2006年11月24日
資本金 :5億7,007万円(払込資本11億515万)
コーポレートサイト:http://ift.tt/2wOKRav

■~生活110番~
暮らしの中の「困った」「どうしよう」を解決するための総合ポータルサイト
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※24時間365日年中無休!お客様のご依頼に対応するコールセンターも完備!
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。

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シェアリングテクノロジー新規事業として民泊型ホテル事業を開始 - PR TIMES (プレスリリース)

■事業の趣旨
 旅館業法(国家戦略特別区域法に基づく)の特例制度を利用し、民泊型ホテル事業を開始をすることを決議いたしました。
 既存のマンションをホテルに転用する、全国でもあまりないモデルを採用しております。一般的なホテル事業と比較し、大きく初期投資を抑えることができ、不動産価格の変動リスクも抑えることができるのが特徴です。
 また、ホテル内では、IOT機器を積極的に取り入れ、今までにないホテル展開を行うと共に、近年問題となっている「都市部の慢性的な宿泊施設の不足」や「空き家増加」といった社会課題の解決にも取り組んでまいります!

■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒460-0002 愛知県名古屋市中区丸の内3-23-20 HF桜通ビルディング2F
代表取締役CEO :引字 圭祐(ひきじ けいすけ)
設  立 :2006年11月24日
資本金 :5億7,007万円(払込資本11億515万)
コーポレートサイト:http://ift.tt/2wOKRav

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2017年10月30日月曜日

医療の現場を革新するテクノロジー心臓の3Dモデル作成も - Forbes JAPAN

アメリカのヘルスケアベンチャーへの投資が活況だ。米ヘルステック専門アクセラレーター「ロックヘルス」の調査によれば、デジタルヘルス市場における資金調達企業数と総投資額が、2017年上半期に、過去最高の値を更新した。

総投資額が、資金調達企業数と共に増加したことは、一部の大規模な取引による盛り上がりではなく、デジタルヘルス部門全体に対する投資家たちの期待度の高さを物語っている。

編集部では、直接的、間接的に患者のニーズを捉え、着実に成長している米国のヘルステック33社を厳選。新たな価値を生み出す企業を3つのカテゴリに分けたこの記事では、実際に臨床や診断など、医療の現場を革新するテクノロジー12選をお届けする。

1. AUGMEDIXグーグルグラスで医者の業務効率化

Google Glassを活用した医者の業務効率化サービス。遠隔地の作業者が、診察と同時に電子カルテを執筆するなど、医者のタスクをリアルタイムで完了させられる環境を実現する。目指すのは、患者のケアに医者が注力できる医療現場。サービスの導入で、医者の診察や治療以外の業務時間が週で約15時間短縮され、従来より25%以上多くの患者の診察ができるとの試算もある。


創業者Ian Shakil, Pelu Tran
調達先
Redmile Group, DCM Ventures他
イアン・シャキル◎
同社共同創業者兼CEO。スタンフォード大学、デューク大学にて、学士を取得。 ペル・トラン◎同社共同創業者兼CCO。医学博士号取得4カ月前に同社を創設。

2. iRhythm Technologies|小型センサーで心臓の活動をモニタリング

Zio Patchという胸部に貼り付ける小型のセンサーを開発。不整脈などの心臓病の予防に役に立つことが目的だ。一度取り付けると14日間連続でモニタリング可能。2016年にナスダックに上場済み。

創業者:Uday Kumar
調達先California Health Care Foundation他

3. Flatiron|がん研究者向けのクラウドソフトウェア

がん研究者向けのクラウドソフトウェアを開発。同ソフトウェアには、研究結果の電子データの購読機能、データ分析機能、患者管理機能、会計管理機能などが備わっている。Googleも同社に出資した。

創業者:Zach Weinberg, Nat Turner
調達先:GV, First Round Capital他

4. Foundation Medicine|遺伝子分析によるがん診断サービス

遺伝子分析によるがんの診断サービスを提供する。フラッグシップ・プロダクトのFoundationOneでは、2週間ほどの期間で固形がんの診断を行うことができる。2013年にナスダック上場済み。

創業者:Alexis Borisy
調達先:Bill Gates, Kleiner Perkins Caufield & Byers他

5. Arterys|レントゲンなどの医療画像をクラウドで解析

レントゲンなどの医療画像を深層学習で解析するサービス。画像解析システムはクラウドにあり、ユーザーが用意するのはインターネットとブラウザだけでいい。アメリカ、カナダ、フランスにオフィスを構える。

創業者: Albert Hsiao, Shreyas Vasanawala他
調達先:GE Ventures, Asset Management Ventures他

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docomo Perfumeエンタテインメントの未来を実現する最先端の通信テクノロジーを活用したコラボレーションプロジェクト 年月日 時から全世界生中継 - PR TIMES (プレスリリー

docomo Perfumeエンタテインメントの未来を実現する最先端の通信テクノロジーを活用したコラボレーションプロジェクト 年月日 時から全世界生中継 - PR TIMES (プレスリリー - Machine

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米国株国債商品SP500種が最高値テクノロジー高い - ブルームバーグ

27日の米株式相場は上昇。アマゾン・ドット・コムやアルファベットの好決算を受けてテクノロジー銘柄が大きく上げた。ナスダック100指数は昨年3月以降で最大の上げとなり、最高値を更新した。

  • 米国株は上昇、S&P500種は最高値更新-好決算で
  • 米国債は上昇、次期FRB議長巡る観測が手掛かり
  • NY原油は続伸、OPEC減産観測-ブレントは2015年来の60ドル台
  • NY金は反発、トランプ氏がFRB議長にパウエル氏指名に傾くとの報道

  S&P500種株価指数も終値ベースでの最高値を更新。朝方発表された7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)で高い成長が示されたことが手掛かり。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡る観測が広がる中、米国債相場も上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2581.07。ダウ工業株30種平均は33.33ドル(0.1%)上げて23434.19ドル。テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数は2.9%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.41%。

  オッペンハイマーファンズの最高投資責任者(CIO)、クリシュナ・メマニ氏は電話取材で、「今回のGDPは、上方向のサプライズが続く世界経済の傾向に沿ったものだ」とし、「成長は顕著に改善してきている。大半の人が予想していたよりも良いかもしれない。今後も上向きのサプライズが続くだろう。そしてそれは米国だけの話ではない」と続けた。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。石油輸出国機構(OPEC)が減産措置を延長する可能性があるとの期待や、イラクとクルド自治政府が停戦合意に至らなかったとの報道が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.26ドル(2.4%)高の1バレル=53.90ドルで終了。これは2月28日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.14ドル上げて60.44ドルで、15年7月以来の高値。

  ニューヨーク金先物相場は反発。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1271.80ドルで終了。一時は0.5%下落する場面もあった。

  米下院は前日、2018年度(17年10月-18年9月)連邦予算の大枠を定めた予算決議案を可決した。減税計画の年内実現に向けた動きが前進した。また事情に詳しい関係者3人によれば、トランプ大統領は次期FRB議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いている。この報道を受けて、現在の金融政策スタンスが維持されるとの観測が広がり、米国債利回りは低下した。

原題:Tech Surge Sends Stock Indexes to Record Highs: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: Brent Jumps Above $60 for First Time Since 2015
PRECIOUS: Gold Rebounds After Report Trump Favors Powell for Fed

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中LEARN MORE

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開催間近 音楽とテクノロジーの祭典MUTEK.JPのタイムテーブルが発表 周辺情報も要チェック - iFLYER

いよいよ開催間近! 2017年11月3日(金/祝)、4日(土)、5日(日)、東京・日本科学未来館(Miraikan)にて開催される「MUTEK.JP 2017」の全プログラム&タイムテーブルが発表された。

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MUTEK.JPに登場! Nosaj Thing とDaito Manabeが見せる現実と仮想現実を跨ぐ世界
最先端の音楽&テクノロジー!世界規模の文化と芸術の祭典『MUTEK.JP 2017』科学未来館で開催! 


MUTEK.JP 2017、行く前に必ず押さえておきたい情報!

まず、MUTEK.JP 2017についてのお得な情報をお伝えしておきたい。MUTEK.JPは、なんと…15歳以下ならタダで入れる!! 
お子さんがいるパパやママも、子連れで音楽とテクノロジーに触れられる休日を過ごしてはいかがだろうか。きっと子ども心に忘れられない1日になるはず…!  15歳以下のお子さんは、必ず保護者同伴で、身分証を持参して会場へ行こう。

MUTEK.JPが開催されるのは、お台場の日本科学未来館(MIraikan)。未来館周辺は、基本的にだだっ広くて何もない。しかし、コンビニはテレコムセンター駅から会場に行く途中に通る青海フロンティアビルにファミリーマートが、船の科学館駅からだと東京国際交流館にデイリーヤマザキがあるので、お金を下ろしたい方などは覚えておくと良いのではないだろうか。

また、Miraikanから15分ほど歩けば東京テレポート駅に着くので、テレコムセンター駅や船の科学館駅の混雑を避けたい方や路線によってはこちらを利用したほうが便利な場合もある。また、東京テレポート駅まで行けばダイバーシティとヴィーナスフォートが付近にあるので、食事や買い物をしたい方には便利。
 

交通の便は以下の通り。

■電車
新交通ゆりかもめ 「船の科学館駅」下車、徒歩約5分/「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分
東京臨海高速鉄道りんかい線 「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分

■路線バス
都営バス(「日本科学未来館前」で下車)
波01出入「品川駅港南口~日本科学未来館前」(運行本数が少ないため事前に時刻表をご確認ください。)
海01「門前仲町駅~日本科学未来館前」
急行05(土日祝のみ運行)「錦糸町駅~日本科学未来館」
急行06(土日祝のみ運行)「森下駅~日本科学未来館」

京浜急行バス(「テレコムセンター駅前」で下車)
井30「大井町駅~テレコムセンター駅前」
森30「大森駅~テレコムセンター駅前」
森40「大森駅~テレコムセンター駅前」

■無料巡回バス
「日本科学未来館」下車
※ 臨海副都心内を無料で巡回しているバス「東京ベイシャトル」(11:35より19:15の間、20分間隔で運行)

「東京ベイシャトルバス」は、東京テレポート駅 〜 ダイバーシティ東京 〜 ヒルトン東京お台場 〜 アクアシティお台場 〜 フジテレビ 〜 グランドニッコー東京 台場 〜 青海臨時駐車場(船の科学館向かい) 〜  日本科学未来館 〜 フジテレビ湾岸スタジオ  〜 パレットタウンを無料で巡回しているので、MUTEK.JPに来たついでにちょっとお台場観光も…なんて考えている方にオススメ。
 


MUTEK.JP、テクノロジーと音楽、ビジュアルアート…というと小難しい気がするかもしれないが、全身で最先端のアレコレが体験できる素敵なイベントなので、ぜひ足を運んでみて欲しい。きっと夢見ていた未来が目の前に広がっているのを実感できるはずだ。
 

MUTEK.JP 2017

開催日:2017年11月3日(祝・金)~11月5日(日)
会場:日本科学未来館 (東京都江東区青海2-3-6)
WOMB (東京都渋谷区円山町2-16) ※4日(土)の「WOMB×MUTEK」のみ

開催時間:開場・開演 17:30/閉演 23:30
※4日(土)の「WOMB & MUTEK」@WOMBのみ23:00オープンでのオールナイトイベントになります。

チケット料金:1日券:3日、4日、5日、各日共に当日6,500円(税込)/前売5,500円(税込)、3日通し券:13,000円(税込)
※15歳以下は保護者同伴の上、無料にてご入場いただけます。但し21:00以降、18歳未満の方のご入場はお断りしております。(年齢確認のため、顔写真付きの公的身分証明書をご持参ください)

11月4日(土) 「WOMB & MUTEK」 :当日 3,500円(税込)、with FLYER &
WOMB MEMBER 3,000円(税込) with MUTEK Wristband 2,000円(税込)
※WOMBでは未成年の方はご入場頂けません。ご入場時、写真付き身分証明書のご提示が必要となります。

主催:一般社団法人 MUTEK Japan
共催:日本科学未来館、Red Bull Music Festival
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 ※本事業は東京文化プログラム対象事業です。
後援:ケベック州政府在日事務所、カナダ大使館、オーストリア大使館、ブリティッシュ・カウンシル
特別協賛:チケットキャンプ
協力:clubberia、Resident Advisor、Native Instruments、Derivative 
TouchDesigner、Pioneer、 LIFE STYLE Inc、WOMB、High Concept、iFLYER

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2017年10月29日日曜日

米テック業界の転職を変える画期的テクノロジー企業 - Forbes JAPAN

Aline Lernerはマサチューセッツ工科大学(MIT)で、コンピュータサイエンスとニューロサイエンスを学んだ。卒業後の彼女はあえてテック系の仕事には就かず、全米各地を転々としながらレストランの料理人として働いた。

そこで彼女が学んだのは、レストラン業界の採用プロセスの大胆さだった。「採用面接は無く、レジュメ(履歴書)で応募者を選考することもない。採用する側はとりあえず応募者を店に呼び出して、どれほどの技量を持っているかを調理の現場で確認する」

それから約10年が経った今、Lernerはレストラン業界での経験を活かし、テクノロジー業界に新たな採用の仕組みをもたらそうとしている。経験豊富なエンジニアたちに、彼らにふさわしい別の企業のポジションを与えるのだ。

Lernerが立ち上げたエンジニアの転職支援プラットフォーム「interviewing.io」は先日、300万ドル(約3.4億円)のシード資金をSusa Venturesの主導で獲得した。出資元にはSocial CapitalやUlu Ventures、 TenOneTen Ventures、 Manifest Investment Partnersらも加わった。

interviewing.ioの取引先にはフェイスブックやアマゾン、ウーバーやエアビーアンドビー等の有名企業もある。応募者の選考にあたってはレジュメを用いず、技術的なインタビューをライブチャットで行う。

「応募過程からレジュメを無くしたことで、才能あるエンジニアをより広範囲な業界や地域から集めることが可能になった」とLernerは言う。MITのような名門校の卒業生でなくても、優秀な人材は豊富にいるのだ。

「大学や高校をドロップアウトしてしまった人の中にも優秀な人材はいる。エリートコースから外れてしまった人のほうが、前向きでガッツにあふれているケースも多い」

interviewing.ioは求職者らにまず、匿名で参加できる事前面接を行い、経験豊富なエンジニアが彼らの能力を査定する。上位で面接を通過した求職者にはリフトやQuora、Asanaといった有名企業の面接のチャンスが与えられる。

「性別を隠した面接」も可能

「事前インタビューの結果を膨大なデータから分析したほうが、優秀な人材を効率的に発見できる。多くの求職者が大手企業で即戦力として活躍している」とLernerは言う。

interviewing.ioの今後の狙いは、女性や人種的マイノリティの人々にテック業界の一流企業の職を与えることだ。事前インタビューには応募者の性別を隠すために開発された、独自のボイスチェンジャー機能も導入されている。

Lernerによるとinterviewing.ioの参加者の約4割は、女性や人種的マイノリティ、もしくはワーキングクラスの家系に育った、テクノロジー業界では“非伝統的な”属性の人々だという。

「この数字は従来のテック企業の2倍に相当する。当社の使命は、人種や性別に関係なく、優秀な人々に優れた職場を与えることだ」とLernerは言う。

今回調達した300万ドルの一部は、若いエンジニア志望者に無料の面接トレーニングの場を与える活動に注がれる。地方のコミュニティカレッジの学生にも、有名大学の学生と同じチャンスを与えるのが目的だという。「就職の場におけるギャップを埋めるために、出来ることから始めていきたい」とLernerは話した。

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テクノロジーによって銃を安全にしても乱射事件はなくならない 政治に振り回される米銃規制の混迷 - WIRED.jp

ラスヴェガスで10月1日に起きた銃乱射事件を受け、米国ではテクノロジーによって使用をコントロールされた「スマートガン」に関する議論が活発になっている。しかし、権利団体などの存在感が強い米国において、こうした施策は実効性をもつのか。そして乱射事件をゼロにすることはできるのか。

TEXT BY LILY HAY NEWMAN
EDITED BY CHIHIRO OKA

WIRED(US)

guns

guns

PHOTO: GETTY IMAGES

ラスヴェガスで2017年10月1日に起きた銃の乱射事件[日本版記事]では、少なくとも58人が死亡し、負傷者は500人以上に上った。アメリカではこうした事件のたびに、悲劇を繰り返さないためには何をすべきかといった議論が沸き起こる。

そんななか、銃規制という長年にわたる白熱した論争の一部に、テクノロジーによって銃は安全なものになり得るかという問いがある。答えはイエスだが、耳目を集める衝撃的な乱射事件を防ぐ効果はないだろう。

テクノロジーを利用した銃規制の取り組みの多くは、「スマート」な銃器をめぐるものだ。例えば所有者か承認を受けた人だけが発砲できるスマートガンや、特定の人間しか解除できない安全装置のことである。これらは誤射や盗難銃による事件の減少には役立つかもしれないが、合法的な所有者が悪意をもって銃器を使用することは止められない。

一方で、今回の事件で使われたライフルがスティーヴン・パドック容疑者の所有するものだったのかは、明らかになっていない。同容疑者は合法的に銃を購入することができたし、頻繁に販売店を訪れていた。

また専門家によると、一般的に乱射事件の犯人の大多数は合法的に入手した銃を使用している。つまり、スマートガンやその他のテクノロジーで、こうした乱射事件を防止することは困難なのだ。

スマートガンの安全性が議論に

銃の安全性推進を訴えるSmart Tech Challenges Foundationの代表マーゴット・ハーシュは、「スマートガンはティーンエージャーの自殺や銃による死亡事故の減少、盗難銃器市場の縮小などに寄与しています」と言う。「スマートガンで大量殺人を防げるとは言いませんが、一般的に銃火器の安全性強化に努めれば、多くの命を救うことができます」

スマートガンを巡る議論は、その普及が前提となっている。有効性を実現させるには、スマートガンが一般に普及することが必要不可欠だが、これは現状では非現実的な印象を受ける。規制に反対するロビー団体は、デジタル認証などのモバイルテクノロジーに基づいた安全メカニズムをほぼ満たしていたとしても、スマートガンの採用には消極的だ。

また全米ライフル協会(NRA)などの組織は、銃をより安全にするものは何であれ好ましいとする一方で、スマートガンの強制には懸念を示している。承認を受けた特定の人間と結びつけてしまえば、誰もが好きな銃を使うことはできなくなり、銃器の流通や共有が困難になるからだ。スマートガンを阻止するために、技術的な信頼性に疑問を投げかける者もいる。

ニューヨーク州立大学コートランド校で憲法修正第2条と銃規制の問題を研究するロバート・スピッツァーは、「(規制に反対する人たちは)あらゆる手段でスマートガンと戦おうとする」と話す。

「そこで使われている技術の研究や進歩についてはわかろうともしないのに、スマートガンのテクノロジーは立証されていないと主張する。NRAは銃の安全性を強化するテクノロジーには反対してはいるが、派手な銃火器や高度な機能、そしてサイレンサーを購入しやすくするといったことは支持している。そういう意味では、技術の進歩に積極的とも言える」

こうした抵抗は昔からあった。銃規制に反対する人々は1990年代、スマートガンの開発を巡りスミス&ウェッソンの製品をボイコットすると脅し、同社は廃業寸前まで追い込まれた。

この出来事は、同様の技術開発に取り組んでいた企業をおじけづかせた。そして銃の安全性強化のためにどのようなテクノロジーがあるのか、また乱射事件をなくすために技術面での選択肢は存在するのか、といったことを知るのは困難になったと専門家は指摘する。

銃器へのモバイルテクノロジーの組み込みを手がけるスタートアップBiofireを立ち上げたカイ・クレプファーは、「銃の安全性向上に向けた技術開発はあまり行われていない」と指摘する。

「大半が所有者自身が自らの銃を制御するためのもので、銃そのものの規制に向けたテクノロジーに取り組んでいる事例は見たことがない。銃規制を目的としたビジネスだと思われると、製品を売るのが難しくなるだろう」

悲劇をゼロにすることはできない

既存のスマートガンも批判に直面している。誤作動の多さや、あるスマートガンのモデルが15ドルの磁石でハッキングできるといったことが報じられたこともある。しかし、技術を向上させることは簡単だ。

司法省、国土安全保障省、防衛省が共同で作成し、2016年4月にオバマ前大統領に提出されたレポートには、「基本的な技術の大半は既に存在しており、銃器メーカーは将来的にこの分野に投資するか決断する必要がある」と記されている。また技術的に新しく不安定な部分があるからといって、スマートガンそのものをひとくくりに否定すべきではないとの議論もある。

ハーシュは、「信頼性に関しては、銃を擁護する人たちの間にある程度の偽善が存在します」と指摘する。「従来の銃は故障が多いし、標準以下のメーカーがつくった低品質な製品を販売することは許されている。それなのに、高水準の安全装置の開発には消極的です。非常にセンシティヴな問題だし、両極端です」

スマートガンや安全装置、その他の安全技術は、誤射による事故や盗品の転売を防ぐことで何千人もの命を救っているが、乱射事件を魔法のように消滅させることはできない。また、アメリカの銃関連法の寛容さを思えば、盗難された銃を使えないようにしても悲劇をなくすことは難しく、せいぜいが事件の数を減らすくらいだろう。

そして、実質的な安全性向上に向けた技術開発の欠如は、銃器業界はラスヴェガスの沽券ような襲撃を防ぐためのテクノロジーをひとつももっていないことを意味する。

スマートガンの効力は実際に証明されている。しかし、アメリカで頻発する銃乱射事件への解決策は、政治や規制といった領域に委ねられているようだ。そしてこれらの領域では銃器産業と同様に、銃の安全性向上に向けた熱意はほとんど存在しない。

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ビデオゲームのテクノロジーがニューラルネットの実用化に貢献した - TechCrunch Japan

【編集部注】著者のOphir Tanzは、GumGumのCEOである。GumGumはコンピュータービジョンの専門知識を持つ人工知能企業で、広告からプロスポーツに至る世界中のさまざまな分野にAI技術を応用しようとしている。カーネギーメロン大学で学士・修士の学位を修めたTanzは、現在ロサンゼルスに住む。

id SoftwareのJohn Carmackが、1993年にDoomをリリースしたとき、彼はその血なまぐさいファーストパーソン・シューティングゲーム(1人称視点でのシューティングゲーム。最初に3D環境を採用したものの1つであり、あっという間に人気作になった)が、その後の機械による情報処理を、如何に変えてしまうかには全く自覚がなかった。

その6年後にはNvidiaが、急成長するゲーム業界向けに、3Dグラフィックスの生成に特化した、初めてのグラフィックプロセッシングユニット(GPU)であるGeForce 256をリリースした。それから17年。GPUはその開発の元々の動機であったハイエンドゲームだけではなく、人工知能(AI)の大きな進歩のための原動力ともなっている。

より強力なGPUの誕生により、深層機械学習とニューラルネットワークは、私たちが関わる仕事や運転する車から、医者に行ったときに受ける診断までの、およそ全ての社会的様相を変えようとしている。

私たちがこれまでに書いた「数学抜きのニューラルネットガイド」の第1回(数学知識もいらないゼロからのニューラルネットワーク入門)と第2回(Why the Future of Deep Learning Depends on Good Data――深層学習の未来が良いデータに依存している理由)では、深層学習がどのように機能しているのか、そして何故AIの成功にはデータが重要なのかについて、それぞれ解説を行った。シリーズの第3回となる今回は、今日の深層学習ブームの先導に役立っている処理系の開発に焦点を当てる。まずは、GPUとCPUの仕組みの違いを理解することが役立つ。

GPUとCPU

今なら読者も既に「中央処理装置」あるいはCPUという用語には馴染みがあるだろう。これはコンピューターの中にある頭脳である。コードを読み込んで、数の計算からHDビデオの再生、そして様々なプログラムを、淀みなく一斉に実行してくれるものだ。あのしつこかった「インテル入ってる」マーケティングキャンペーンを覚えているだろうか?あれはCPUのことを宣伝していたのだ。

しかし、CPUがコンピューターの唯一の頭脳ではない。マシンの中には、特定のタスクに対してはCPUよりも優れた性能を発揮する機構が抱えられているのだ。そうしたものの中で、最も重要なものがグラフィックスプロセッシングユニット(GPU)だ。これらのチップは、いくつかの点ではCPUに似ているものの、その他の点では大きく異なる。

最新のCPUの多くは、その内部に2〜8個の「コア」(本質的にはミニCPU)を持っていて、それぞれが同時に異なる操作を処理することができる。これらのコアは、投入されたどのような命令でも処理することができ、お互いにシームレスに切り替えることができる。このため、ビデオを見ながらソフトウェアをダウンロードし、同時に、特に引っかかりも感じずに親友たちとSnapchatを楽しむこともできるのだ。

野球のボール、ボウリングのピン、斧、りんご、卵などを同時にジャグリングするサーカスのパフォーマーを想像してみて欲しい。非常に目まぐるしく、彼はリンゴをかじりながら、斧を置いて火の付いた松明を拾い上げる。これがCPUである。要するに一度に様々な仕事をこなすことのできる何でも屋だ。


これとは対照的に、最新のGPUは数千ものコアを持っているが、そのデザインは遥かにシンプルだ。それぞれのコアは特定の1つの仕事しかできないが、しかし集団としてその仕事を、正確に同時に、何度も繰り返し、非常に素早く行うことができるのだ。

GPUサーカスパフォーマーは、ボウリングピンしか扱うことができないが――その代わりに同時に1万本ものピンをジャグリングすることができる。一方CPUは、万能でなければならない上に、柔軟にマスチタスキングも行わなければならないために忙しく、そんなに大量のボウリングピンを一度に扱うことができない。

この性質は、たとえばゲーム環境の中で3Dグラフィックスを創りだすために数十億のポリゴンを生成するといった、膨大な繰り返し演算が必要な仕事を行なう場合に、GPUを圧倒的に優位なものとする。そして、膨大な量のデータに対して、何度も何度も同じ操作を繰り返さなければならないニューラルネットワークのトレーニングに対しても、GPUが理想的なものとなるのだ。

遊びの中のGPU

GPUは、毎秒数十億回の複雑な数学的計算を行うことで、その魔法を実現している。

ビデオゲーム環境は、小さな三角形で構成されている。それらは様々な方法で組み合わされて、スクリーンの上に表示される土地、空、山、宇宙船、怪物などを形作っている。それらの三角形は、それぞれ環境内での位置、他の三角形に対する角度、色、テクスチャなどを示す、異なる数字で構成されている。GPUはこれらの数値を取り込み、それを平たいディスプレイ上のピクセル(画面上の点)に変換する。画面がリフレッシュされるたびに、またはシーンが少しでも変化するたびに、GPUは新しいピクセルを生成するために計算を行わなければならない。これが、最終的にコール・オブ・デューティーやグランド・セフト・オートといったリッチな3Dゲーム環境を生み出している。

毎秒60フレームで動作するHDディスプレイの場合、GPUは一度に1億2000万ピクセルを生成する必要がある。このため非常に強力なCPUであっても、1つのフレームを描画するのに1〜2秒が必要となる。しかし、同時に実行される何千ものGPUコアに仕事を分割すれば、仕事はほぼ瞬時に終了する(こうしたプロセスは並列処理と呼ばれる)。

非常に雑なたとえだが、この違いはミケランジェロを雇って天井にフレスコ画を描かせることと、数千人の職人を雇ってそれぞれに天井の1平方インチのエリアを担当させることの違いのようなものだ。

2010年に、米国空軍が1760台のプレイステーション3をデイジーチェーンで接続して、スーパーコンピューターを作ることができたのも、このGPUの圧倒的な馬力のお陰だ。その当時、それは米国防総省の中で最も強力なコンピューターだったが、従来のスーパーコンピューターよりも90%以上安価であり、電力消費量も10分の1だった。

RAMの中の象

画像認識にGPUを使用するのは、逆方向の動作だ。数値を画像に変換する代わりに、画像を数値に変換するのだ。

たとえば数千のGPUで構成されたニューラルネットワークを構築したとしよう。それぞれGPUが数千のコアを持つそのネットワークは、本質的にスーパーコンピューターだ。今このスーパーコンピューターに、ゾウを識別する方法を教えたいと考えているとする。教師あり学習と呼ばれる方法を利用するならば、考えられるすべての角度から撮影された数十万の象の画像に「象」というラベルを貼って、ネットワークに供給するところから始めることになる。ネットワークは、各画像内のすべてのエッジ、テクスチャ、形状、そして色をマッピングして、そのラベルを有する画像と一致する数学的パターンを特定しようと試みる。

学習過程では、ネットワークが見るもの全てを象であると判断しないように、ゾウを含まない画像も投入することになる。これにより、ネットワークは徐々にモデルを調整し、全体的な精度を向上させることができる。ネットワークは各画像でこのプロセスを連続して行い、それぞれの新しいパス毎に象探索アルゴリズムを改良して行く。

そして出来上がったスーパーコンピューターに新しいイメージを入力すれば、そのイメージが象であるか否かが判断される。もしニューラルネットワークが間違った場合には、より多くのトレーニングで調整が行われることになる(バックプロパゲーションと呼ばれるプロセスである)。画像認識能力が向上しなくなったときが、訓練の終わるときだ。

ここで一番クールなのは以下の点だ:あなたはニューラルネットに対して、象というものは暗い灰色の肌、長い柔軟な鼻、丸みを帯びた背、そして太い脚を持っているものだ、ということを伝えたわけではない。伝えた事はただ「ここに『象』と呼ばれる大量のデータがあります。その共通の性質を把握しなさい」ということだけだ。実際には、ネットワーク自身が、象がどのように見えるかを、自分自身に教えたのだ。

大量計算兵器

GPUがニューラルネットワークの訓練に非常に優れている理由の1つは、行列乗算と呼ばれるものに優れているからだ。つまり、1つの数値テーブル(たとえば、画像のある部分のピクセル値)を別のテーブル(別の部分のピクセル値)と乗算するような演算に優れているということである。ニューラルネットワークは行列の乗算に大いに依存しているため、GPUを使用することで、場合によっては数カ月または数週間かかるトレーニング期間が、数日から数時間に短縮されることがある。

現代のGPUは多くのオンボードメモリを搭載するようになって来ているため、コンピューターのメインメモリとの間でデータを往復させることなく、計算処理を行うことが可能だ。これにより計算はさらに速くなる。またスケーラビリティも優れている。投入するGPUが多ければ多いほど、一度に処理できる計算量が増えるからだ。そしてそれらはプログラム可能なので、手書き文字認識や音声認識などの、さまざまなタスクを実行するようにプログラムすることができる。

ひ弱な人間たち

画像内の物体を認識する際に、GPU駆動のニューラルネットにはどれくらいの性能があるのだろうか?実はそれらは既に人間よりも優れているのだ。2015年には、GoogleとMicrosoftの両者が、毎年恒例のImageNetコンピュータービジョンチャレンジの中で、画像の中の物体の認識能力において、人間よりも正確な深層ニューラルネットを発表している。グラフィックスチップメーカーのNvidiaは、GPUを使ったニューラルネットのトレーニング速度が、わずか3年で50倍になったと主張している。

GPUがそれほどまでに急速に進歩した理由は――お金のためだ。昨年世界中で、ビデオゲームは1000億ドルの売上を果たした――これは映画、音楽、書籍を合わせたものよりも多い額である。ゲームの驚くべき収益性が、GPUやその他のテクノロジーへの研究開発への多大な投資を可能にしたのだ。昨年 Nvidiaは1つのGPUの開発に20億ドル以上を費やした。そのGPUは深層ニューラルネット専用に作られたものである。一方Googleやその他の企業は新しい「Tensorプロセッシングユニット」に取り組んでいる。これもニューラルネット専用に設計され、より多くのデータを効率的に扱うことができるものだ。

こうした投資は、ビデオゲームをはるかに超えた様々な領域で回収されることになる。Googleは、GPUを使ったニューラルネットを使用してAndroidでの音声認識を行い、Googleマップ上の外国語の道路標識の翻訳を行う。Facebookはそれらを使ってあなたの友人たちの顔を認識し、あなたのニュースフィードをカスタマイズする。ニューラルネットは、運転手のいない車の中でのインテリジェンスを提供し、木と一時停止標識の識別を行なう。またそれは、診断医がMRIの中の腫瘍と健常組織との違いを見分ける手伝いをして、癌の早期兆候の検出にも役立つ。そしてそれは原子力発電所の部品に入った亀裂を見つけることも可能だ。

そしてまた、スーパースマッシュブラザーズのプレイがかなり得意だ

いつか、GPUを使うディープニューラルネットによって可能になった発見が、あなたの命を救う日が来るかもしれない。それは皮肉にも、最初のファーストパーソン・シューティングゲームの副産物なのだ。

[原文へ]
(翻訳:Sako)

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2017年10月28日土曜日

テクノロジーによって銃を安全にしても乱射事件はなくならない 政治に振り回される米銃規制の混迷 - WIRED.jp

ラスヴェガスで10月1日に起きた銃乱射事件を受け、米国ではテクノロジーによって使用をコントロールされた「スマートガン」に関する議論が活発になっている。しかし、権利団体などの存在感が強い米国において、こうした施策は実効性をもつのか。そして乱射事件をゼロにすることはできるのか。

TEXT BY LILY HAY NEWMAN
EDITED BY CHIHIRO OKA

WIRED(US)

guns

guns

PHOTO: GETTY IMAGES

ラスヴェガスで2017年10月1日に起きた銃の乱射事件[日本版記事]では、少なくとも58人が死亡し、負傷者は500人以上に上った。アメリカではこうした事件のたびに、悲劇を繰り返さないためには何をすべきかといった議論が沸き起こる。

そんななか、銃規制という長年にわたる白熱した論争の一部に、テクノロジーによって銃は安全なものになり得るかという問いがある。答えはイエスだが、耳目を集める衝撃的な乱射事件を防ぐ効果はないだろう。

テクノロジーを利用した銃規制の取り組みの多くは、「スマート」な銃器をめぐるものだ。例えば所有者か承認を受けた人だけが発砲できるスマートガンや、特定の人間しか解除できない安全装置のことである。これらは誤射や盗難銃による事件の減少には役立つかもしれないが、合法的な所有者が悪意をもって銃器を使用することは止められない。

一方で、今回の事件で使われたライフルがスティーヴン・パドック容疑者の所有するものだったのかは、明らかになっていない。同容疑者は合法的に銃を購入することができたし、頻繁に販売店を訪れていた。

また専門家によると、一般的に乱射事件の犯人の大多数は合法的に入手した銃を使用している。つまり、スマートガンやその他のテクノロジーで、こうした乱射事件を防止することは困難なのだ。

スマートガンの安全性が議論に

銃の安全性推進を訴えるSmart Tech Challenges Foundationの代表マーゴット・ハーシュは、「スマートガンはティーンエージャーの自殺や銃による死亡事故の減少、盗難銃器市場の縮小などに寄与しています」と言う。「スマートガンで大量殺人を防げるとは言いませんが、一般的に銃火器の安全性強化に努めれば、多くの命を救うことができます」

スマートガンを巡る議論は、その普及が前提となっている。有効性を実現させるには、スマートガンが一般に普及することが必要不可欠だが、これは現状では非現実的な印象を受ける。規制に反対するロビー団体は、デジタル認証などのモバイルテクノロジーに基づいた安全メカニズムをほぼ満たしていたとしても、スマートガンの採用には消極的だ。

また全米ライフル協会(NRA)などの組織は、銃をより安全にするものは何であれ好ましいとする一方で、スマートガンの強制には懸念を示している。承認を受けた特定の人間と結びつけてしまえば、誰もが好きな銃を使うことはできなくなり、銃器の流通や共有が困難になるからだ。スマートガンを阻止するために、技術的な信頼性に疑問を投げかける者もいる。

ニューヨーク州立大学コートランド校で憲法修正第2条と銃規制の問題を研究するロバート・スピッツァーは、「(規制に反対する人たちは)あらゆる手段でスマートガンと戦おうとする」と話す。

「そこで使われている技術の研究や進歩についてはわかろうともしないのに、スマートガンのテクノロジーは立証されていないと主張する。NRAは銃の安全性を強化するテクノロジーには反対してはいるが、派手な銃火器や高度な機能、そしてサイレンサーを購入しやすくするといったことは支持している。そういう意味では、技術の進歩に積極的とも言える」

こうした抵抗は昔からあった。銃規制に反対する人々は1990年代、スマートガンの開発を巡りスミス&ウェッソンの製品をボイコットすると脅し、同社は廃業寸前まで追い込まれた。

この出来事は、同様の技術開発に取り組んでいた企業をおじけづかせた。そして銃の安全性強化のためにどのようなテクノロジーがあるのか、また乱射事件をなくすために技術面での選択肢は存在するのか、といったことを知るのは困難になったと専門家は指摘する。

銃器へのモバイルテクノロジーの組み込みを手がけるスタートアップBiofireを立ち上げたカイ・クレプファーは、「銃の安全性向上に向けた技術開発はあまり行われていない」と指摘する。

「大半が所有者自身が自らの銃を制御するためのもので、銃そのものの規制に向けたテクノロジーに取り組んでいる事例は見たことがない。銃規制を目的としたビジネスだと思われると、製品を売るのが難しくなるだろう」

悲劇をゼロにすることはできない

既存のスマートガンも批判に直面している。誤作動の多さや、あるスマートガンのモデルが15ドルの磁石でハッキングできるといったことが報じられたこともある。しかし、技術を向上させることは簡単だ。

司法省、国土安全保障省、防衛省が共同で作成し、2016年4月にオバマ前大統領に提出されたレポートには、「基本的な技術の大半は既に存在しており、銃器メーカーは将来的にこの分野に投資するか決断する必要がある」と記されている。また技術的に新しく不安定な部分があるからといって、スマートガンそのものをひとくくりに否定すべきではないとの議論もある。

ハーシュは、「信頼性に関しては、銃を擁護する人たちの間にある程度の偽善が存在します」と指摘する。「従来の銃は故障が多いし、標準以下のメーカーがつくった低品質な製品を販売することは許されている。それなのに、高水準の安全装置の開発には消極的です。非常にセンシティヴな問題だし、両極端です」

スマートガンや安全装置、その他の安全技術は、誤射による事故や盗品の転売を防ぐことで何千人もの命を救っているが、乱射事件を魔法のように消滅させることはできない。また、アメリカの銃関連法の寛容さを思えば、盗難された銃を使えないようにしても悲劇をなくすことは難しく、せいぜいが事件の数を減らすくらいだろう。

そして、実質的な安全性向上に向けた技術開発の欠如は、銃器業界はラスヴェガスの沽券ような襲撃を防ぐためのテクノロジーをひとつももっていないことを意味する。

スマートガンの効力は実際に証明されている。しかし、アメリカで頻発する銃乱射事件への解決策は、政治や規制といった領域に委ねられているようだ。そしてこれらの領域では銃器産業と同様に、銃の安全性向上に向けた熱意はほとんど存在しない。

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都市と産業は3Dテクノロジーで変わる グローバル製造時代のデジタル化戦略 - ログミー

2017年10月3日から6日にかけて行われた、アジア最大級の規模を誇るIT技術とエレクトロニクスの国際展示会「CEATEC JAPAN 2017」。ダッソー・システムズ株式会社による講演「3Dデジタル・イノベーションが創る産業と都市の未来」では、3Dのデジタルテクノロジーがこれからの時代にどのように活用されていくのかについて触れ、実際の産業や都市における3Dにおけるデジタルイノベーションの事例を紹介しました。

(提供:ダッソー・システムズ株式会社)

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ソフトバンクテクノロジー上期は増収増益 セキュアIoTプラットフォームに注力 - ログミー

2018年3月期第2四半期決算説明会

阿多親市氏 本日はお忙しい中、私どもの決算説明会にお越しいただきまして、ありがとうございます。それでは、さっそく始めてまいりたいと思います。今日の中身としては、(決算説明会に)初めてお越しになられた方もいらっしゃいますので、弊社の説明をさせていただいたあと、業績概況・注力事業の状況・業績見通しをお話しさせていただく所存です。

「大きな成長」に向けたSBTの歩み

PDF-005ソフトバンク・テクノロジーのご紹介でございます。当社は、1990年にソフトバンク技研として設立した会社をベースにしております。そのあと、当時は流通事業だったソフトバンクの情報システム部門と、ソフトバンクネットワークセンターを統合しました。ソフトバンク・テクノロジーという会社をメインにして、1997年に統合が終わりました。そのあと、2004年に東証二部に上場させていただいて、2006年には東証一部に上場でございます。私が社長としてこちらにまいりましたのは、2012年でございます。2012年から約4年間の期間、私自身も勉強しなきゃいけないことも、いっぱいございました。その中で、「この会社を、もっと大きな仕事ができる会社に変えていこう。弊社の中で、まだ大きく成長しよう」というのが、1つのキーワードになっています。大きな仕事を受けられる企業にしていくためには、もっと人を増やしていかなければいけない。当時は400名足らずでございました。それから、独自の技術を持たないと、とても世の中に貢献できない。(当時は)それぞれの母体である会社が、それぞれ分かれた事業部という体制になっておりました。それぞれの事業部に、イニシアティブを持たせる。ECサービスの部隊には、Webの解析。これからビッグデータにつながっていくわけですけども、その解析のプロフェッショナルを育てる。システムインテグレーションの部隊には、オンプレミスのシステムを作るのではなくて、クラウドをターゲットにした技術を深掘りしていく。ネットワークの部隊には、セキュリティのエンジニアをどんどん育てる。ネットワークが普及するということは、セキュリティのリスクがあるということですから。この3つのキードライバーを、磨いてきました。それなりのレベルまできたなというのが、2015年でございます。そのあと、昨年の2016年から3年間かけて、2つのイニシアティブを一緒に作っていこうと。

ソフトバンク・テクノロジーの注力領域

PDF-006それが、1つはクラウドにすべて集約する。セキュリティもビッグデータも全部クラウドの上でやる、クラウドじゃない仕事はもう受けるなと。もちろん、長くお世話になっておりますお客さまのことは除いています。新しいお客さまとは、「クラウド」というキーワードで、その中のクラウドのシステム構築。あるいは、その中のツールを使ったビッグデータの解析。あるいは、クラウドにひそむセキュリティの技術。そういうあたりを、そろえていこうと考えています。それから、新しいチャレンジ領域として、IoTビジネス開発。(2016年から)3年かけて、IoTの時代にどういう技術が必要なのか、どういうサービスが必要なのかということを開発していこうと。今年度(2017年)は、その2年目。ちょうど1年半過ぎましたので、半分経って、どこまで開発ができているか。どういうところに到達しようとしているかというのが見えはじめてきたところですので、そのご説明をしたいと思います。

連結 2018年3月期上期業績(前年同期比)

PDF-008さて、業績でございます。すでに(資料が)お手元にございますように、売上高・営業利益・経常利益・純利益・EBITDA。どれも、前年(2016年)を超えることができましたという状況でございます。第1四半期の終了時点のレポートでは、前年を大きく下回る結果となり、ご心配をおかけしたかもしれませんけども、ちょうど去年ぐらいになってきた感じでございます。

連結 サービス別売上高

PDF-009中身でございます。「サービス別」としておりますが、先ほどの3つのキードライバーをコアとした部分です。いちばん下のデジタルマーケティング(オレンジ色の部分)は、当社がもう20年来やっております、シマンテックさんのECの販売でございます。若干、対前年に比べて下がっています。クラウドシステム(緑色の部分)に関しましては、20パーセント以上の成長を確実に毎年やっていくんだという中においても、今期はだいぶ伸ばしていけたというところであります。そして、プラットフォームソリューション(青色の部分)。ここには、後ほどご説明しますが、いわゆるサーバー機器の販売が含まれています。ITのビジネスの中の1つとしては、海外の新しい技術を日本国内に持ってくるときに、テクニカルサポートをつけた状態であること。その上で、日本国内で初めてのユーザーを探し、ユーザーに合わせて導入をしていくというようなことが含まれてくるわけです。毎年のように新しいニーズが出てくるものですから、あっという間に新しい商品・技術が投入されて、その当時の技術が陳腐化するということがございます。それについて後ほどご説明しますが、サーバー機器の販売をもう1回見送ろうということで、(プラットフォームソリューションでは)売上の減がございます。

連結 形態別売上高

PDF-010これが、形態別売上高になります。いちばん下のEC販売(黒い網掛け部分)は、2億円ほど下がっています。運用・サービス(濃い紫色の部分)は、前回(2017年)4月にお目にかかったときにお話ししましたが、全国農業会議所様から5年間の運用をいただきましたので、その部分が増えています。それ以外の運用も増えている部分で、(前年同期の)60億円から(今期は)70億円。それから、開発(黄土色の部分)が大きく伸びて、(前年同期の)36億円から(今期は)46億円。機器販売(薄紫色の部分)は、それほど下がっていないじゃないかと思われるかもしれませんが、ここは昨年に比べると、4億円落ちています。

連結 顧客別売上高

PDF-011顧客別売上高でございます。ECの販売のところ(青色の部分)というのは、個人向けです。エンタープライズ売上高(オレンジ色の部分)とソフトバンクグループ売上高(赤色の部分)と書いております。グループの売上も、グループ外の売上もありますが、とくにグループ外の売上のところが、トータルとしては非常によく伸びているというのが、見ていただけるかなと思います。グループ内の売上は、プラス2億円とあります。機器販売の減少を補って、まだプラスにもっていけるだけ、グループ内の開発案件の事業が伸びていると認識しております。

連結 限界利益

PDF-012機器の利益率は、非常に薄くなってまいります。それで、逆に開発案件が増えてきます。そのため、外部へのコストを差し引いた限界利益といったものが、若干上がってきたと言えるかと思います。

連結 営業利益の前年同期比

PDF-013営業利益の前年同期比です。増収があって、営業利益率が上がったと。昨年(2016年)100数十名の採用を行っていますので、それが4月からコストとして効いてきますから、固定費が増加している。差し引きすると、去年並みの利益でございます。

連結 貸借対照表の前期末比

PDF-014貸借対照表につきましては、2016年度末と2017年度末で比較しています。つまり、今年の3月末まででございます。半期末のこのタイミングでは、若干縮小しているというところが見てとれるかと思います。

単体 受注残高(ECサービスを除く)

PDF-015受注残高でございます。受注残高に関しましては、この(2017年)9月末の段階だと、下期に向けた約24億円ぐらいの開発案件が、受注残としてございます。運用に関しましては、5年間の運用の中の、ちょうど半年分が消費されたということです。(それが)売上に変わったと見ていただければと思います。

連結 採用・技術教育

PDF-016採用・技術教育です。本年度になってから(現時点では)半年ですけれども、(連結従業員数が)18名増えているということでございます。現実には、40数名の採用をしているわけですけれども、30数名の離職者がいるというところで、差し引きで18名のプラスです。PMP(プロジェクト管理の国際標準資格)は、私どもの会社が強くなっていき、より上流の仕事をしていくために必要な資格ということで、(取得を)推奨しています。本来ですと、(資格取得者数は)もう少し上の数が言えればよかったのですが、後ほどご案内しますが、セキュリティのインシデントがございました。ちょうどその期間が、いいタイミングの受験期だったのですが、上期においては逃してしまったということでございます。

単体/連結 FY17Q1 振り返り

PDF-017第1四半期の振り返りを、簡単に申し上げます。機器販売の話でございます。第1四半期において、機器販売は前年の1.5倍まで売上のトップラインを上げるのには、非常に有用でした。しかし、その利益率といったところが、たいへん大幅に低下してしまった。その経験というのは、私が社長になりましてから、2回目でございます。国外にあるメーカーの、新しい技術を見つけてくる。エンタープライズサーバーですけれども、それを日本国内に導入して、グループのお客さまに評価をしていただく。その作業に、だいたい9ヶ月ぐらいかかります。そういう9ヶ月を経て、やっと売上が立ちます。その時点では、お客さまにもメーカーさまにも、たいへん喜んでいただける。私どもも、それなりの利益でビジネスができるわけでございます。しかし、当然それがいつまでも続くはずもないのです。私どもがそれを導入したという付加価値を、半年から1年ぐらいはお認めいただけて、利益が取れるわけですけれども。そのあとに継続的な付加価値を提供できないということで、必然的に私どものポジションというのは、コスト削減・利益増大のために削られていく。それが、1年前と比較すると、その単純な限界利益が7割ほど減るようなビジネスになってしまう。1回目で懲りたのですが、2回目をやってしまいました。そして、2回目もまた懲りた。だから、もうやめるぞというのが、この第1四半期の結論です。そのため、第2四半期に向けてはもう(機器販売を)やっていかない、というようなことです。

単体/連結 ITインフラソリューション 機器販売の見直し

PDF-018もう1回、自治体のセキュリティの話もくわしくお話ししたいと思います。これが、資料の中段のITインフラ売上高という部分でございます。サーバーですとか、ネットワークですとか、そういったものも含む売上でございます。昨年(2016年)は46.7億円。今年(2017年)は40.4億円ということでございますが、第2四半期同士の比較でいいますと、ほぼ半減。主力の、サーバー製品の取り扱いをやめたということでございます。ただ、逆に利益率は大幅に向上したというところで、第1四半期から第2四半期に向けてその(サーバー製品の)ビジネスがなくても、6.1億円の限界利益を作り出すことができた。これはネットワークの構築ならびに、サーバーに関する各種構築費です。構築のビジネスですけれども、その技術力でやっていくんだというところに、舵を切ったという次第であります。

単体/連結 自治体情報SC案件について

PDF-019それから、自治体情報セキュリティクラウド案件。これも(2017年)3月末に、4つの県に対して導入できました。それから、その4つの県の下にある121の市町村に、それぞれの自治体が繋ぎこみにくる。こういうビジネスでございます。私どもは、県の需要に基づいてスタートしたわけですが、やはり121市町で非常に千差万別の需要といいますか、要求がございます。残念ながら、どうしても第1四半期の間にそれを片づけなければいけないというような中で、コストが大幅に増大する。ネットワークに関するリテラシーといいますか、そういったものがやはり121市町村で、千差万別でございます。たいへん多くのお問い合わせをいただいた分、コールセンターを急きょ設置しました。あるいは予想もつかない時間(にアクセスが増大する)。自治体の窓口はお昼休みで閉まるわけですけれども。非常にアクセスが増大します。また、市町村独特の要求といったものが入っているわけです。本当に勉強になりました。もう1つは、そこ(の市町村)だけが狙われているようなお話がございます。なかなか詳細は申し上げられませんが、例えば、「ある施設が(この)エリアにある」といったときに、そこの市町村だけを狙ったような攻撃といったものの経験も、させていただきました。そういうものによって、プロセス資産も蓄積されました。数百のシグネチャーデータというものです。攻撃者のサーバーの名前やIPアドレスみたいなものが、どんどん、私どもの中のデータとしてたまってくるような状況です。第1四半期では大きなマイナスがあったわけですけれども、逆にいい勉強だったなと思っている次第です。

連結 四半期業績の推移

PDF-020四半期業績の推移でございます。(資料にあるように)2015年度・2016年度・2017年度と、だいたいこのような感じでございます。売上高的にも、どうしても最終の第4四半期に偏ってしまうというのが、現状の当社の実態でございます。また、利益も同じく、そのタイミングごとというかたちになってしまいます。どうしても、短期間のシステムインテグレーションというのは、あまりありません。私どもがお取り引きさせていただいているお客さまが、やはり大きな会社であるケースが多いです。それが日本のお客さまですので、上半期の9月、下半期の3月といったところの最後が、検収日という感じになってしまいます。そのため、売上・利益ともに、どうしても第2四半期・第4四半期(に偏重する傾向)というかたちになってまいります。

お詫び

PDF-021それから、これは本当にお詫びでございますが、(2017年)7月24日に情報セキュリティのインシデントを発生したということで、アナウンスをさせていただきました。これは(2017年)7月17日、この(アナウンスの)1週間前に、「何か不正なアクセスをされたようだ」というような一報が私のところにも入りました。何かあると、その第一報が私のところにも入るわけです。それ(不正アクセスされたもの)がどうやら、本番につながっていないシステムの検証用サーバーでした。そのサーバーだったので、一安心していたのですけれども。7月21日になってその検証サーバーで検証していたというところに、本番のデータを一部おいていたということが判明しました。そして、私どもの中にもセキュリティ部隊がおりますので、調べました。しかし、そのアクセスの経緯はない。「自前で調べただけではだめだ」ということで、7月21日にすぐに外部の第三者機関に出して、至急調べてほしいということをお願いしました。こういう場合に、私どももそうですが、「ご返事をするのは、1ヶ月かかります」というのが、一般的なお返事の仕方です。第三者機関のお墨付きといったらおかしいですが、その評価が得られていない中で、「大丈夫だ」と(言うことはできない)。しかし(調査を依頼してから)1ヶ月経って、もしそれが「やっぱりやられています、(サーバーを不正に)触られていますよ」ということになったらもうたいへんだということで、7月24日に発表することを決断いたしました。私どもの会社には、セキュリティのプロフェッショナルが数多くいます。その業界において有名な人が、何人もいます。彼らがその調査会社に「とにかく、大至急の大至急の大至急でやってくれ」と言ってくれました。それを受けて、なんとそれから3日後に「大丈夫でした」というお返事をいただきました。「7月17日に(不正な)アクセスをされたという事実は、確認されなかった」と。たいへんバタバタとした1週間でございました。お客さまにも株主のみなさまにも、また当社の社員にも、たいへん大きなインパクトがありました。たいへん申し訳なかったなと思います。ただ、これをいい機会に、会社の中の棚卸しを全員でやりました。(2017年)8月の1ヶ月をかけて、全部棚卸ししました。「危ないものを全部捨てるのだ、もう1回考え方を変えるのだ」ということをやらせていただきました。8月31日に終了宣言をさせていただいたというのが、この一連の流れでございます。この間にも、いろいろな受注だとか、あるいは商談の進行だとか、そういったものに多少なりとも影響があったということも事実でございます。しかし、この発表をもって、逆に「よく言ったな」「よくやったな」ということで、信頼が深まったお客さまもいらっしゃるということでございます。毎回勉強するたびにコストがかかって申し訳ないのですが、確実に会社が前に進んでいる実感を得ている次第でございます。

注力事業の状況 事業成長イメージ

PDF-023注力事業の状況についてお話しします。昨年(2016年)の秋に、社員向けのストックオプションを発表して、2020年3月期までに営業利益33億円超にもっていくというお話をいたしました。どの部分を伸ばして、どの部分に注力するのかというお話の中で、こちらのグラフの表を用いて、ご説明をいたしました。まず(グラフの表の)一番下にある、個人向けイーコマースは、若干の衰退は見られますけれども、継続的に進めていきます。その上のソフトバンクグループ向け開発・機器販売については、主力のサーバーはもうやめるのですけれども、システム開発や運用あるいはセキュリティなどで盛り返せると考えております。そして、大きく伸ばしていかなければいけないのが、エンタープライズ向けクラウドビジネスです。そして、IoTを3年間かけて開発していきますので、その後で実際のビジネスに展開する考えでございます。

①クラウドビジネスの状況 国内マーケット

PDF-025まずはCAGR20パーセントを目標にしたクラウドビジネスでございます。こちらは釈迦に説法の部分もあるかと思いますが、電子メールやファイル共有、サーバー利用などからはじまったクラウドビジネスが、東京においては相当数のエンタープライズの方がこちらをご利用されています。こちらは総務省の発表ですけれども、全国的にも50パーセント内外のところまできています。ここでの伸びる領域はないとすると、その次にくる社内ポータル、財務・人事、営業支援、データ転送、PJ管理などがクラウドに移行されてきます。弊社は昨年度の下期から、Dynamics CRMという、クラウド上で提供されるCRMのソフトウェアについてのコンサルティングならびに開発、移行作業などをスタートしています。こちらの事業が本年度から来年度に向けて大きな柱になってくるだろうと考えております。電子メール、ファイル共有、サーバー利用などについても、まだまだ使われていない大きな会社が西日本のほうに多くございますが、逆に関西エリアは遅くなった分、メールもやるし、ファイル共有もやるし、Dynamics CRMも入れていくというかたちで一気に進んで、需要が非常に活発になってきている実感があります。

①クラウドビジネスの状況 クラウド移行対象システムの変化

PDF-026こちらが私どもが整備している(3つの)STAGEです。2012年からSTAGE1をはじめて、今はSTAGE2のど真ん中におります。こちらが今度、ERPのようなものまでクラウド化してくることを予見して、弊社の中にはすでにERPソフトをクラウド上で展開しています。第1号は私どもの会計(ERP)が一番のサンプルであるということで移行作業に入っております。2019年の3月までに私どもの社内のERPはすべてそちら(クラウド上)に移行する計画で動かしておりますが、こちらをサンプルとして同様に、大手のエンタープライズのお客さまにもご検討いただけるだろうと思っております。

①クラウドビジネスの状況 「侵入防止」から「侵入を想定した運用・復旧」まで

PDF-027侵入防止のセキュリティ対策も、クラウドに関係したセキュリティをやっていきます。単純に入り口で止めるといっても、やはり入ってきます。今は見えない穴が、将来発見されない保障はないということです。では、入ってきたらどうするのか、どのように対応するのか。自分たちであのようなインシデントを発表しておきながら図々しいと思われるかもしれませんが、いかに早く解決して、ビジネスへのインパクトをいかに極少化するかというサイクルを経験だけではなく、セキュリティのプロフェッショナルの会社として、マネージドセキュリティサービス(MSS)の提供をやらせていただきます。クラウドの中に、単純にシステム構築、ネットワーク構築だけではなくて、セキュリティも入ってきますし、後ほど申し上げますが、IoT分野においてはデータ解析がいかに重要かということが出てくると思います。

①クラウドビジネスの状況 当社役割の拡大・強化とパートナー連携

PDF-028それからもう1つ、今年の春に申し上げたのですが、昨年の下期の状況というのは、お客さまから10件の問い合わせがあっても3件しかお応えできない状況でした。もちろん10件にお応えして全部取れたという保証はありません。しかし、それだけのエンジニアの数が揃えられないということで、今、900名の外部のエンジニアの方と仕事をさせていただいています。ただ、とくに東京についてはプログラマーを集めるのが非常に難しい問題になってきています。なので、30社ほどをセレクトさせていただいて、「仕事を全部まとめるようにするので協力してください」ということで、(2017年)5月に第1回の「SBTパートナーサミット」を行なって、30社の方と(パートナー連携を)握らせていただきました。しかし、(パートナー連携を)握っただけではなかなか進まないのも現実です。クラウドのエンジニアは本当に引く手あまたで、セキュリティのエンジニアも探してもまったくいないというのが今の東京の現実です。ではどうするかということで、今年の9月からはじめておりますけれども、「(関係依頼先に)セキュリティのエンジニアではない、あるいはクラウドのエンジニアではない人でもいいから、弊社の仕事をしてください」と(提案する)。弊社は700社・130万人におよぶエンタープライズのお客さまのクラウド移行をやってきておりますので、そのノウハウを1ヶ月、1ヶ月半かけて教えます。弊社で勉強してできるようになったら、その会社の中で広めてもらい、2ヶ月先のプロジェクトにアサインさせてもらいます。このようなかたちでやっていかなければ、街にエンジニアがいるということはもうありません。できる人に育てるところまでやっていかなければいけないということを勉強させていただいて、実行に移しています。

①クラウドビジネスの状況 クラウド×エンタープライズの変遷

PDF-029クラウド×エンタープライズの変遷ということでは、2012年に日本国内で初めて、1万ユーザー規模のOffice365の導入ができました。そこから(2013年には)クラウド導入実績累計100社になり、(2016年に)クラウド導入実績累計500社になり、今日現在では累計700社であると理解しておりますけれども、そのぐらいの移行をさせていただきました。2012年において27億円だったこのエリアの売上の部分も、昨年(2016年)は123億円。順調に、20パーセント以上のCAGRで伸びてきていると、見ていただければと思います。

②IoTビジネスの状況 マーケットの状況

PDF-031次に、IoTビジネスであります。IoTの進展に係る課題を、総務省さんが整理されています。「IoT、IoTと言うけれど、何がどうなればIoTは進むんだ?」と。これはまず、インフラが整備されなければいけません。それからもう1つは、(資料の)赤いところの、ルールだということです。IoTをどう使うかというルールなしにやってしまうと、無茶苦茶になってしまうということです。工場内だけであれば、WiFiだけで飛ぶかもしれない。しかし、外に出ていくようになると、厳しい電波規制の中で、どの帯域で分けていくか。「このIoTは、このクラウドで」「このIoTは、違うクラウドサーバーで」というような、切り分けのルール(が必要です)。あるいは、「これは使っちゃだめです」というようなルールが、整備されなければいけない。これが、今のIoTの問題点です。逆に、マーケット(緑色の部分)・資金(紫色の部分)・人材(青色の部分)とかは、まだまだ問題ではない。まずは(インフラを)整備するということが、今のIoTの進捗状況だなと思っています。

②IoTビジネスの状況 IoT機器の増加とリスク

PDF-032その反面、IoT機器といったものが全世界で、今年(2017年)ですら200億個出ています。このような統計も、同じく総務省さんから出ています。インフラ・ルールがないところに、(IoT機器が)200億個出ているんです。どうしますか? この勢いでCAGRが15パーセントぐらいまで、まだまだ伸びますよということが、世界のIoT機器の現状です。そして、ただ(IoT機器が)出るだけではありません。チップ(の性能)がどんどんよくなっていきます。高性能になる。高性能になると、速さだけを(重視して)使うのか? と言うと、そうではない。いろいろなプログラムが(IoT機器に)載るようになる。そうすると、機能が高度化して、コード量が増えます。そこに、今は見えていない脆弱性・危険をはらんでいるということがあります。そして、「今年出た・ルールが整備されたIoT機器を使いなさい」と言っても、すでに200億個以上、毎年出ているんです。それはどうするんですか? と。しかもそれが、スマートフォンなら「2年・3年で買い替えなさい」という基準にできるかもしれませんが、これからのIoT機器は、8年とか10年とか(使い続けることが)当たり前です。もっと長いかもしれない。そういう古いものがずっと蔓延している中で、「この部分だけがIoTですよ」と、そのようなことは、言えるわけがないのです。それでは、そこをどうやって解決するのか? というところ。ここが逆に、私たちのビジネスチャンスだと思っています。

②IoTビジネスの状況 新生サイバートラスト設立の経緯

PDF-033この(2017年)10月1日で、私どもの子会社であります、サイバートラスト株式会社とミラクル・リナックス株式会社(を合併しました)。サイバートラストは、日本国内における、2つしかない認証局の1つであります。20年前の1997年に、日本で初めて認証局を開設した会社です。そしてミラクル・リナックスは、2000年に設立しました。(2006年に)Linux OSとかオープンソースソフトウェアの開発を、ずっとやってきています。3年前(2014年)に、それぞれの会社を買収しました。ミラクル・リナックスは、57パーセントの買収です。サイバートラストについては、100パーセントの買収です。この2社を引きつけようということで、この(2017年)10月1日に合併しました。オポチュニティは日本国内だけではなく、国外に出ていくんだということで、社名は「サイバートラスト株式会社」としています。今はないのですけれども、以前帝国データバンクにあった社名ということで、非常に通りがいい名前です。(これを受けて)「サイバートラスト」という社名にさせていただき、(2017年)10月1日から、私(阿多氏)が社長を兼任しております。方向性のずれない、すばらしいエンジニアが揃っております。そのエンジニアのバランス・方向性を保っていくために、当面は私が(社長を)兼任していくという決断をいたしました。

②IoTビジネスの状況 セキュア IoT プラットフォーム

PDF-034そのサイバートラストが、2年前(2015年)から進めております、セキュアIoTプラットフォームのご説明です。これは米国議会においても、「IoT機器はパッチャブル、変更ができなくてはならない」という話があります。日本の総務省さんには、「IoT機器は、セキュアで物事を進めるために、最小限のラインはしっかりしなければならない」というものがあります。セキュアIoTプラットフォームは、まずチップの中に、共通鍵を書き込んじゃいましょうと。この書き込むゾーンとは、「TrustZone」です。普通の人には触れないところです。そして、このチップを使って製造した機器。(この資料の)2.のご説明に移ります。製造したものについては、証明書を認証局から発行して、鍵が読み込むということです。「これはどこどこのメーカーで、なんという工場で、何月何日に作られた、こういうロットのものです」ということを書き込みます。それから出荷します。これだけでも製造上は問題ないわけですが、それを次にユーザーが使うとき。コンシューマーユーザーと、エンタープライズユーザーの違いですね。工場などで使うときには、「これは今、なんとかという製造工場で使っている生産機器だ」ということを、ユーザー証明書というかたちで入れてもらっています。コンシューマーユーザーの場合は、入れなくてもいいのです。そして、何かの脆弱性が発見されたとします。その場合、当然ここにアップデートをかけなければならないのです。OSあるいはアプリケーションのアップデートをかけて、セキュアでなければならない。あるいは、機能を拡張したい。そういうときに、(資料に)「OTA」とあります。Over The Airの略です。モバイル通信を使うこともありますが、そこにソフトウェアのアップデートを、しっかりとかけられる。そして、その利用期間が終了すると、認証を止める。認証を止めると、もうネットワークには繋がらない。もしかしたら、認証をしないと電源が入らないようなものも、できてくるかもしれません。この、一連のライフサイクル。これをマネジメントするためのプラットフォームが、セキュアIoTプラットフォームです。このコンセプトを、今回ご紹介いたしました。そして、これは私たちだけではできませんので、いろいろなパートナーさんに入っていただく。こういうことを、(2017年)10月24日に事業戦略発表会で発表しました。私たち以外にも10社の方々にご登壇いただいて、援助をいただきました。(国内外のグローバルパートナーは)まだまだ増えます。どんどん増えます。そして、これを標準のものにしていきたい。いちばん進んでいる国は、やはり日本だと思います。ドイツが、いかにインダストリー4.0(ドイツ政府が推進する、製造業の高度化を目指すコンセプト)という話をしても、アメリカのインターネットがいかに進んでいるかという話をしても、やはり製造のポイントというものは、日本にあると実感しています。まずは日本で、ジャパンクオリティのIoTというものを、進めていきたい。もちろん、マーケットは日本だけではありません。製造業さんで、売上の7割から8割が海外だというところは、もちろん多いです。そういったところで優位になるものを、作っていきたいという志でございます。

②IoTビジネスの状況 IoTビジネスの方針

PDF-035ソフトバンク・テクノロジーのグループというところでは、デバイス側のサイバートラスト。それから、クラウド側のソフトバンク・テクノロジー。こういうところで、一気通貫でお客さまに対応してまいりたいと思っている次第です。

2018年3月期上期業績(業績予想比)

PDF-0372018年3月期の業績見通しです。期初にお話ししました、520億円の売上高。25億円の営業利益・経常利益。それから、16億円の純利益。この目標を掲げたまま、なんとかがんばってまいりたいと思っている次第でございます。以上で、私からのご説明とさせていただきます。ありがとうございます。

  

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