27日の米株式相場は上昇。アマゾン・ドット・コムやアルファベットの好決算を受けてテクノロジー銘柄が大きく上げた。ナスダック100指数は昨年3月以降で最大の上げとなり、最高値を更新した。
|
S&P500種株価指数も終値ベースでの最高値を更新。朝方発表された7-9月(第3四半期)の米実質国内総生産(GDP)で高い成長が示されたことが手掛かり。米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事を巡る観測が広がる中、米国債相場も上昇した。
S&P500種株価指数は前日比0.8%高の2581.07。ダウ工業株30種平均は33.33ドル(0.1%)上げて23434.19ドル。テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数は2.9%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.41%。
オッペンハイマーファンズの最高投資責任者(CIO)、クリシュナ・メマニ氏は電話取材で、「今回のGDPは、上方向のサプライズが続く世界経済の傾向に沿ったものだ」とし、「成長は顕著に改善してきている。大半の人が予想していたよりも良いかもしれない。今後も上向きのサプライズが続くだろう。そしてそれは米国だけの話ではない」と続けた。
ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が続伸。石油輸出国機構(OPEC)が減産措置を延長する可能性があるとの期待や、イラクとクルド自治政府が停戦合意に至らなかったとの報道が背景。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比1.26ドル(2.4%)高の1バレル=53.90ドルで終了。これは2月28日以来の高値。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.14ドル上げて60.44ドルで、15年7月以来の高値。
ニューヨーク金先物相場は反発。トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にパウエルFRB理事を指名する方向に傾いているとの報道が手掛かり。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%高の1オンス=1271.80ドルで終了。一時は0.5%下落する場面もあった。
米下院は前日、2018年度(17年10月-18年9月)連邦予算の大枠を定めた予算決議案を可決した。減税計画の年内実現に向けた動きが前進した。また事情に詳しい関係者3人によれば、トランプ大統領は次期FRB議長にジェローム・パウエルFRB理事を指名する方向に傾いている。この報道を受けて、現在の金融政策スタンスが維持されるとの観測が広がり、米国債利回りは低下した。
原題:Tech Surge Sends Stock Indexes to Record Highs: Markets Wrap(抜粋)
OIL FUTURES: Brent Jumps Above $60 for First Time Since 2015
PRECIOUS: Gold Rebounds After Report Trump Favors Powell for Fed
0 件のコメント:
コメントを投稿