2017年10月3日火曜日

よく噛んでいますかシャープのウエアラブル咀嚼計 - 日経テクノロジーオンライン

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 シャープは「CEATEC JAPAN 2017」(2017年10月3~6日、幕張メッセ)に、耳に掛けて使う小型の咀嚼計「バイトスキャン(bitescan)」を参考出展している。展示ブースでは、この咀嚼計を装着した状態でグミを噛み、咀嚼の回数を計測するデモを実施している。

バイトスキャン(bitescan)の展示

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 医療現場などで使用されている従来の咀嚼計は、高い精度で咀嚼回数を計測できるが、あごや頭に大きな装置を装着する必要があった。今回のバイトスキャンは、耳に掛けられるほど小さくて軽いため、手軽に咀嚼回数を計測できる。咀嚼したときの耳の裏側の振動などから、咀嚼の回数やスピードを計測する。計測結果はスマートフォンで確認できる。

 また、どのような咀嚼をしているか、噛み方についても見極められるという。例えば、口の中の右側だけで噛む場合と、左側だけで噛む場合、また両側で噛む場合ではそれぞれ耳の裏側で検知する振動波形が異なるため、区別できるとする。

左の模型のように、耳に掛けて使用する

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 実用化に向けて、同社は現在、計測の精度を高めるための開発を進めている。さらに、咀嚼の計測結果から、健康増進のための助言ができるようにしていきたいとする。例えば、使用者の咀嚼の計測結果と年齢や身体特性のデータを組み合わせることで、こうした助言を実現できるのではないかと検討している。

 筆者も実際に試してみた。最初はうまく計測できなかった。咀嚼計が耳にフィットせず、センサー部が耳の裏側にきちんと当たらないと、うまく計測できないためだ。そのため、適切なサイズの咀嚼計を選ぶことが重要になる。ちなみに筆者の測定結果は「普通」「標準的な噛み方」とのこと。安心した。

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