世界各国で、政治権力などに都合の良いネット投稿が自動投稿プログラムによって行われている実態が、英オックスフォード大インターネット研究所(OII)が行った調査で明らかになった。「フェイクニュース」ならぬ「フェイク世論」だ。ロボットが何食わぬ顔をして社会に溶け込むというのはSFでよくある設定だが、すでにネット社会ではそれが到来している。日本も無縁ではない。21世紀の新たな情報戦が始まっている。
OIIは、過去約2年にわたってロシア、米国、中国、台湾、ドイツ、ブラジル、ウクライナ、ポーランド、カナダの9カ国でのSNS上における世論操作などのやりとりを分析。6月に発表した調査結果で、ロボット転じて「ボット」と呼ばれる記事作成プログラムが暗躍する実態を白日の下にさらした。
■政権を守る
ロシア版では、デジタルプロパガンダはプーチン大統領のリーダーシップを国内の政治的挑戦者から守ることと、ロシア人の関心を西側への敵対心に向かせることに力が注がれていたとしている。ボットに加えて、トロール(荒らし)と呼ばれるひたすら書き込みをする人間も使っているようだという。
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