今話題のクマを捕獲した! クマのぬいぐるみを被りながら、『Love music』や『ライブB♪』、『ノンストップ!』などのテレビ番組に出演し、視聴者に未知との遭遇かのようなインパクトを残しているシンガーソングライター、コレサワ。
そのクマからは想像しがたいかもしれないが、彼女が歌にするのは、ファンタジーやコメディーなどではなく、今の時代を生きる女の子たちが求める生き方や日常そのものだ。夢は追いかけたいし、仕事も頑張りたいけど、恋愛や結婚だってしたい。好きな人には好かれたい、でも無理したり媚びたりなんかはしたくはない。こんなに欲張りで強がりだけど、本当は弱いから、優しくして褒めてねーーそう歌うことで、10代の女子からも深い支持を集めている。
CINRA.NETにて約2年ぶりとなる今回の取材では、このクマのキャラクターをはじめ、コレサワのすべてのアートワークを手がけるイラストレーター・ウチボリシンペも捕獲し、顔を見せずに活動する本当の意図や、二人の考えを聞き出した。
リアルなことを歌ってるから、自分を出して歌うと、リアルな感じになりすぎちゃうと思うんです。(コレサワ)
―ウチボリさんが、コレサワさんのアートワークをトータルプロデュースするようになったのは、いつからですか?
コレサワ:出会ったのは5年前で、一番最初にお願いしたのは、2013年の『お誕生日会』(コレサワの初ワンマンライブ)のグッズのイラストですよね。
ウチボリ:そう、そこから始まってます。
―きっかけは、ウチボリさんが偶然コレサワさんのライブを観て、ウチボリさんから声をかけたことだそうですね。
ウチボリ:そうなんです。僕、当時は座ってライブを観ているときに、曲聴きながら絵を描いたりしてたんですけど、コレサワのときは「えっ? なんだ?」みたいな感じになって。「これは声かけなきゃだめだ」ってすごく思ったんですよね。それで、コレちゃん(コレサワ)が物販してるときに、「すみません、好きです」って(笑)。
コレサワ:そう、告白されました(笑)。
―コレサワさんのどういうところに、それほど惹かれたんですか?
ウチボリ:それはもう、声ですね。すごく覚えてます。でも、どの曲だったかは思い出せなくて……。
コレサワ:そのときに“笑えよ乙女”のCDをウチボリさんが買ってくれたのを覚えてますよ。だから、“笑えよ乙女”を歌ってたんじゃないかな。
[embedded content]―今やウチボリさんの描くキャラクター「れ子ちゃん」が、コレサワさんのビジュアルイメージを担っていますが、もともとは、コレサワさんが顔を出したくないかられ子ちゃんが生まれたのか、それとも、れ子ちゃんが生まれたから顔を出さないという決意ができたのか……どちらだと言えますか?
コレサワ:ウチボリさんに声かけてもらったあと、「グッズを作りたい」ってうちから連絡して、一回喫茶店で打ち合わせをしたんです。そのときに、「顔を出したくない」「キャラクターを作りたい」という話をしましたよね。
ウチボリ:うん、してた。
コレサワ:それで、「どんなキャラクターが好きなん?」って聞かれて、「最近はコントロールベアとくまモンが好きで」と答えたら、うちとクマを合わせた絵をパーって書いてくれたんですよ。それで「可愛い!」ってなったのがれ子ちゃんなんです。
―2年前のインタビュー(最強ポジティブ思考で運と才能を開花させた、新星SSW・コレサワ)で、顔を隠したいと思った理由は「写真が苦手で、笑ってくださいって言われても笑えないから」と話してくれましたよね。実際活動を続けてきて、顔を隠すことのメリットや、こういう活動だからこそできることって、どういうふうに感じてますか?
コレサワ:人って、名前とかよりも、目で見たもののほうが覚えると思うんですよ。れ子ちゃんの顔って、ちょっと衝撃じゃないですか。正直、私の顔は特に個性もないと思ってるから、れ子ちゃんがアイキャッチになってくれて、「ああ、あのクマの子ね」みたいな感じで広まったらいいなという気持ちも、もともとありました。
コレサワ:あと、うちが顔出して歌うと、「うちが歌っている」っていうふうに聴こえちゃうというか。リアルなことを歌っているから、自分を出して歌うと、リアルな感じになりすぎちゃうと思うんですけど、れ子ちゃんがいてくれるからみんなも聴きやすいのかなって思うんですよね。
ウチボリ:キャラクター性が強すぎると、逆にそれはそれでまたひとつ変なフィルターになっちゃうけど、れ子ちゃんは無表情だからいいんだと思います。人って「目」を見て話をするように、キャラクターでも一番見るのって「目」だと思うんですよ。だから、あえて無表情で、どんな印象も与えないような目にしていて。
コレサワ:そう、曲に対してどんなことを思ってもいいですよっていう顔。曲を聴いてどういう感情移入をするかは、決めたくないから。
ウチボリ:でも実は、ちょっとずつ進化してるんですよね、れ子ちゃん。
コレサワ:うん。ミッキーとかドラえもんが時代にそって進化する理由が、めっちゃわかりました(笑)。
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