パキスタンの記者がテロの憂慮について質問
記者4 パキスタンの記者です。38年前、日本に来て、国連大学で働いて(聴き取り不明)。先生、新しい「希望の党」おめでとうございます。いろいろ政界は問題、経済問題とかテロですか。一番の問題は今で見るとテロですね。パキスタンの隣の国、アフガニスタン。関係はそんなに悪くなかったんです。ロシアにファイトするために、アメリカの軍事、直接他の陣地に入るのはちょっと問題でしたけど、パキスタン使って(聴き取り不明)アメリカとロシアとファイトして、終わったら、アメリカはバイバイして。戦争の時は(聴き取り不明)武器はそんなにアフガンとかタリバンはなかったの。全部ミサイルまで。終わったらバイバイして、国に行っちゃった。国に行っちゃってね。小池百合子氏(以下、小池) あの……「短くしてください」って、司会の方が(笑)。司会者 ちょっと質問を簡潔にしていただけますか。小池 私が助け舟出しちゃって(笑)。記者4 今ね、テロ問題のこと、アメリカがシリアのことパキスタンに言ってるんです。日本はどうですか。それがちょっと聞きたいです。
テクノロジーを活用しながらテロ対策にあたる
小池 はい、ありがとうございます。テロの話とアメリカの話だったかと思いますけど。テロについてはですね、これから、とくにオリンピック、パラリンピックやラグビーのワールドカップが控えておりますので。狙う方からすれば、舞台として、この東京というのは1つ、大きな標的になりかねないと心配をいたします。だからこそ、それに対してのさまざまなセキュリティ対策、これはですね、テクノロジー、技術革新もよく活用しながら、進めていくというのがホストシティとしての役割だというふうに思っております。アメリカについてのお話や、それからこれまでの中東やアフガニスタンなどにおけるご質問もあったかと思いますけれども。このテロ対策というのは、最近のITも手伝ってますますグローバル化しているということから、しっかりと各国との連携を深めていかなければいけないと、このようにも思っております。アメリカについては、日米同盟というなかにおいて、これが基軸でございますが、私は今後のこの北朝鮮情勢1つとってみましても、日本のどういう役割があるのか。そしてまた、例えばアメリカが中国に対して資源を北朝鮮流さないようにということでいろんな縛りをかけているなかで、今後これがどれぐらいの効果をもたらしてくるのか、よく注視しなければならない。ぜんぜん別件ですけれども、今、パリ協定、地球温暖化問題で、米中が組んで世界は動くんですね。シェアから言いましてね。今後この北朝鮮問題等をめぐってアメリカと中国がどのような間合いになるのか? それはすなわち今後の日本のさまざまな戦略に直接関わってくる問題なので、これこそ注視していくことではないのかなと思っております。私もすいません、抽象的なお答えになりましたが、やはり世界を鳥の目になってよく見ていくということ。それから先ほどブレグジットにしろ、今のトランプ大統領の新しいアメリカにしろ、やはり世界の中での日本ということをよく見ていかないと。国内だけの議論に終始していると結局世界から取り残されるというふうな、たいへん危機感を持っておりますので、これから鳥の目と虫の目とそれから魚の目と、この3つの目を、常に私申し上げているんですが、国政においても都政においてもその観点でやっていきたいと思っております。
民進党・前原氏の決断について
司会者 知事、ちょっと時間なんですけれども、もうちょっとだけ、50分ぐらいまで時間いただいてもよろしいですか?小池 じゃあ、特別に(笑)。司会者 すいません、申し訳ございません。はい。じゃあイズミさんどうぞ。記者5 個人会員のイズミです。先ほど民進党の両院総会が終わりまして、そして一応合流をするということが了承を得られた。という前提で、そのあと前原さんが会見をされまして。その中で、1つは、自らは希望の党の公認で出るか無所属で出るかはまだ決めていないと。そして、自分の民進党代表は辞めないということで。あと1つは、政策的にいうと、新安保法制については違憲であると思っているとおっしゃいました。その点についてのコメントをおうかがいしたいと思います。小池 コメントと言いましても、それぞれ政治家・前原誠司としてのご決断だと思います。まだファイナルな決断になっているかどうかは存じませんけれども、たいへん重い決断をされて、ここまで持ってこられたのだというふうに思っております。先ほどから申し上げておりますように、今後希望の党からの出馬を望まれる方についての、この仲間としてお入りいただくかどうかというのはこれからの作業になっていくわけでございまして。また前原さんが代表に留まってのお話は、それぞれまさしく代表としての責任ということを体現しておられるんだろうと感じているところであります。
憲法改正に同調するのか
記者6 フリーランスをしております、ヤマダと申します。先ほどTBSの方が質問された憲法について、安倍さんと差異はどうなのかという話をお答えいただいたんですが、聞いてるとほとんど差異がわからなかったんですが。安倍さんも別に憲法9条だけじゃなくてほかのことを言っていますよね。そうすると、そういうふうな全体のなかで憲法9条の改正が出てきたときに、小池さんは同調されるんですか? それともそれは「その話はちょっと違うんじゃないか?」とおっしゃるのでしょうか? そこをはっきりおっしゃってください。小池 結局みなさん9条の話ばかりに集約されがちだなと、改めて思ったところでございます。そのうえで申し上げますと、今回いきなり総裁として3項ということで付け加えられました。これまで合憲とおっしゃってたはずでございますので、いきなり3項をつけ加えるというのは、これは理解に苦しむところでございます。そういった差異もございますけれども、でも全体で憲法改正について広く議論をしようという点については、これは変わりはないと思っております。司会者 ありがとうございました。じゃあ最後の方で。最後の1問どうぞ。
希望の党が掲げる「原発ゼロ」について
記者C 個人会員でフリーランス記者です。原発の問題でお聞きいたします。原発ゼロというようなことを政策に掲げられるそうなんですが、「いつまでに原発ゼロなのか?」っていうこと、これがよくわからない。具体的にどうしていくのか? 小泉さんなんかが言ってることはよくわかるんですけれども。そのへんのご説明が1点と。もう1点。確か前原さんとの協議の中に連合も参加されております。連合は今、主流派は原発には賛成です。推進派です。そのへんの調整をどうしていかれるのか。このへんについておうかがいしたいと思います。よろしくお願いします。小池 原発については、私は地球温暖化対策の1つとしてこれまで寄与していた部分もあろうかと思います。しかし、3.11のあとのその後の処理等々を見ておりますと、なかなか厳しいところが多いというのは多くの方々が実感しておられるのではないかと思います。一方で、原発と一言で言いましても、福島第1のように歴史的に最も古い原発、それから最新鋭の原発、さまざまございます。そしてまた活動層がどこを通っているかなどなど。そういったことで、原発をひっくるめてということのみならず、一つひとつの部分を精査していかなければならない。ただ、原発、これから新しい原発が実際にできるかというと、私は、難しい。それから高齢化は人間様だけでなくて、原発の高齢化ということも明らかに進んでいる。であるならば1つ、これは目標を定めてゼロへというその工程表をしっかりと組んでいくのが責任ではないかと思っております。ただただ流れていくのはよくないと思っておりまして、2030年までに原発をゼロへ持っていくためにはどういう工程があるのかということを検討していきたいと思います。それからそのほか、じゃあ原発をゼロにするだけでいいんですかと。実際にこれほどの世界第3位の経済大国日本でそれだけを言っていくというのは、私は、現実的でもない。
廃炉も1つの大きな技術になってくる
一方で、省エネ、それから自然再生エネルギー。これだけの技術を持ちながら、私はまだまだ日本は、例えば建物の省エネの基準とか、まだ生易しいと思います。それから自然再生エネルギーも、これまでも太陽光発電であるとか、「そんなのはお昼間しか使えないだろう」。それから風力発電、「国立公園で環境をおかしくするだろう」「系統電力どうするんだ?」。いろいろダメな理由ばかり考えるのはとてもうまいんですけれども、例えば東京都でも目標として持っておりますけれども、2030年までに、今現時点では自然再生エネルギー11パーセントというところでございます。現実はそういったところでございますけれども、それを30パーセントにまで持っていくということを目標にいたしております。やはりエネルギー問題というのは一番国家の根幹の政策でございます。そこを真剣に、ただ、フェーズを変えて考えていくというのが今必要だと思っております。ですから連合のみなさんとも膝を突き合わせて、廃炉も1つの大きな技術になってくるかと思いますしね、こういったことについては真剣に考えていきたいと考えております。司会者 ちょっと時間オーバーしましたけど、本当にありがとうございました。控え室で小池さんに書いていただいた揮毫を紹介します。
ずばり「希望」です。一言コメントをいただけますか?小池 子どものお習字で一番よく書かれるのが、この「希望」という言葉だそうであります。もう1つが「平和」という2文字だと聞いております。平和があって希望が芽生える。そして、希望があって平和が確保できる。そういうふうに考えております。司会者 今日は本当にお忙しい中、大変にありがとうございました。最後に記者クラブから記念品でボールペンでございます。ありがとうございました。(会場拍手)知事が退席されますので、みなさんそのままお座りになってお待ちください。小池 どうもありがとうございました。司会者 ありがとうございました。(会場拍手)
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